厄年の前立腺がん闘病記

人間ドックから始まった人生初の入院手術記

他人の前で大股晒しプレーなんて始めて

手術台の上に、大股広げて、股間を思いっきり人にさらす経験なんぞは初めて。

女房曰く、オンナはそんなの普通よとのこと。

麻酔が効いているので、何かやってるな程度の感覚しか無いが色々とガチャガチャ準備をしている音で緊張が高まる。超音波機器を肛門から入れて前立腺のエコーを見ながら狙いを定めているわけだ。

先生の「でははじめて行きますね」の声とともに、けっこう大きな「バチっ」というバネのはじめる音がして生検の針を打ち込んでいるわけだが、刺さった感覚は全くない。

私の場合は、MRIで右葉に映っていたのでそっちを中心に打ち込んでいるんだと思われる。

時間は正確には計っていないが、術台で大股広げてからはモノの15分程度だったのではないかと思う。

想像よりは全然簡単に終わって、違和感も無い。人前で股間をさらすプレーをしたら、人生一歩進めた気がする。

この段階では当然結果はわからんのだが、自分的には「ここまできて何も無かったは勘弁して欲しいな」というのが強かった。

検査が終わって、術台からストレッチャーには敷物ともずらすのね。看護師さんが4人ぐらいでかけ声で一気にストレッチャー上へ。

そのまま、運ばれて景色は天井のままで病室までもどった。

初日は、麻酔をしているからベッドから絶対に起き上がらないで下さいとの指示。寝返りは問題ないのでと言われていた。

とは言え、点滴はしているし、尿道カテーテルが入っているので、なかなか寝返りも難儀した記憶。

また、ベッドが合わなくて腰が痛くなったのも覚えている。なので、本入院の時には腰下に敷くジェルマットは持っていくつもり。

担当の若い看護師さんが「何かあったら遠慮無くナースコールしてくださいね」って出ていった。

この後が、いちばん生検入院での地獄だった。