厄年の前立腺がん闘病記

人間ドックから始まった人生初の入院手術記

全摘手術と放射線治療の選択

さて、今回はこのda Vinci Xiと言うロボット支援手術で前立腺の全摘術を受けた訳です。

youtu.be

選択肢としては他にも「放射線治療」もあった訳なので、今回はda Vinciを選んだ理由を書いておきます。

最初から昔ながらの開腹手術はするつもりもない(da Vinciという新しい技術が安定普及している中、旧来の技術に身を委ねる意味は全くない)、ホルモン治療や温存療法をするには年齢が若い(たぶん、70とかで見つかっていれば今回の様な早期なら放置したと思います)

da Vinciがベストであるかどうかではなく、ベターとして納得とかではなく理解できるかどうかで決めた感じです。

だって、ネットで調べると色々な論やら感想があって正解なんかよくわかんですし、まして素人が調べるには限界あるし、人それぞれ状況は異なるし、専門家の意見だって1個じゃないんだからと割り切りです。

ここは、ほとんど悩まなかったです。

放射線治療も、近所に

東京ベイ先端医療・幕張クリニック (人間ドックを受けた病院)

QST病院(旧放射線医学総合研究所病院)|重粒子線治療(がん治療)

の2カ所があると言う恵まれた環境にありました。

放射線治療も、前立腺がんは保険適用になりますので費用的にもさほどの負担ではない。

自分比較調査の結果は、

尿漏れ・・・・△放射線>da Vinci

入院期間・・・◎放射線>da Vinci

通院期間・・・放射線<da Vinci◎

再発時・・・・放射線<da Vinci 〇

術後回復・・放射線<da Vinci◎

この辺は価値観と主観部分がありますので念のため。

私の最大のポイントは術後の回復でした。

懇意にしている生命保険屋さんから色々と話を聞くと放射線治療後は、身体の疲れが抜けないとか、元気が出ないとか、スタミナがおちたとか、そんな風な契約者の方を数多く見てきたそうです。

せっかく治療をするんですから、退院したらすぐにバリバリ働きたい。入院した分を早く取り返したい。そんな気持ちにブレーキがかかる可能性を排除したかったという感じです。

もちろんda Vinciにだって手術侵襲が行われるのは事実ですから、色々なリスクはあるはずですから、すぐに仕事に全力とは行かないでしょう。

とは言え、やはり放射線治療後の疲労感は何か想像つく話でしたし、長期にわたりそうな予感もあったので最大の選択しなかった理由です。

そしてもうひとつは、入院期間はないが、連続で1ヶ月近く通い治療を受けなくてはいけないこと。

今回、約10日間ですが念のため半年前から2週間スケジュールをブロックしました。これの調整だって色々とありました。入院前はとにかく前に捌かなくてはいけない仕事が山盛り状態。

これが、日中の数時間とは言え1ヶ月間ブロックされる。商売柄なのか、私の信条なのかよくわかりませんが、お客さまとの諸々にスケジュール的制約を長期間作るのは避けたかった。そしてなおかつ、治療中は体力が徐々に落ちていく可能性があるわけです。

まぁ、この辺は本格的に復帰してみないと判りませんけどね。

人前に立つ商売なので、da Vinciは尿取りパッド必須になるのも少し考えましたが、ネタにして笑いを取れば良いだけと割り切りです。大人同士ですから、事情はわかってくれますし。

そして、間違いなく知り合いのお医者さん全員が口を揃えていったのは「万が一再発した場合は、放射線治療前立腺がん治療はできなくなるからね」とのこと。

放射線を当てると、お腹の中で癒着(たぶん火傷のケロイド的な話なんだと想像)があるそうです。

そう言う、将来の選択肢を残しておくというのも理由としてありました。

ちなみに、また聞きですが近所の歯医者さんも前立腺がんに同時期になったらしいですが、歯医者さんは放射線治療を選択したそうです。

理由は、尿取りパッドをつける可能性や期間をできるだけ無くしたいからだそうです。歯科治療中に臭いがすることをとても気にされてとのこと。

なるほど商売柄だなぁと思いました。

そして最後に余談的ですがマジ話として、TOPにあるYouTubeのda VinciのPVがかっこよかったというのもあります。

こんな未来の中で治療を受けてみたい的なミーハー的な。

腹腔鏡とは言え、全身麻酔科での開腹手術は人生初でしたので、術後の痛みとかには少々参りましたが、5日も経つとかなり和らぎます。

昨日までは、イスに座ってPCを連続で30分たたけませんでしたが、入院六日目の今日は2時間近く座れるようになっています(痛み止めは飲んでますが)。

このあと、尿漏れがどのくらいで治るかだけです心配事は。ここは、da Vinciだろうと、放射線治療であろうと見込める合併症ですから、笑って慣れるしかないかなと思っています。

さて、そろそろ夕飯の時間です。